講師: 臨床心理士 関山 徹先生 
        (鹿児島大学 教育学部 准教授)

 日時: 平成26年 2月3日(木)14:00〜16:00
 場所: はーと・ぱーく
 参加者: 63名




 

今回は“やわらかでつよい心をめざして”と題して、臨床心理士で、スクールカウンセラーとしてもご活躍中の鹿児島大学教育学部 関山徹准教授をお招きしてメンタルヘルス講演会を開催致しました。

ストレスと上手く付き合うにはまずストレスを知る事だと、ストレス理論を分かり易く説明下さいました。昔はつらい出来事がそのままストレス反応を引き起こすと考えられていたが、現代ではその間に、心理的、身体的、状況的要因が影響し、つらい出来事をどう受け止め、どう対処するかの相互作用が働き、その結果を受けストレス反応が引き起こると考えられているそうです。

ストレスを理解した上で、物事をどう受け止め、どういった切り口から、どういった方法を用いて、どのように対処すればよいか、そのノウハウとコツを教えて頂きました。





「心にとって絶対に善い事、絶対に悪い事はない、場面で善悪は変わるもの。物事は、柔軟に多面的に受け止め、問題を整理するか気持ちを整理するかを考えたり教えてあげたりして、その場面や内容に応じて、より効果的な対処方略を組み合わせて、対処していく事が大切です。いろんな要因も影響するので自分の心と体を知り、周囲との関係も活かせるように、まず挨拶することから周囲とコミュニケーションを図り、相手の事を知り、自分の事も知っていてもらうことも大切です。」と関山先生は教えて下さいました。

先生の穏やかな声に和まされ、癒され、最後は参加された皆様からの質問に丁寧に答え下さり、貴重なお話をして頂いた事に感謝し、参加された皆様が少しでもやわらかでつよい心へと変わられる事を願いたいと思います。ご講演頂いた関山先生、参加して下さった皆様、ありがとうございました。

先生が教えて下さった8つの対処方略を記載しておきます。
これからのストレス対処の参考まで。
<対処方略8分法>
@計画型        :こつこつやる、色々試す
A対決型        :正面からぶつかる
B社会的支援模索型 :助けを求める
C責任受容型      :反省する謝罪する
D自己コントロール型 :我慢する慎重にする
E逃避型         :忘れようとする
F解離型        :自分と関係がないと思う
G肯定的再評価型  :成長の種になったと思い直す