
講師: 臨床心理士 餅原 尚子先生
(鹿児島純心女子大学 国際人間学部 こども学科 教授)
日時: 2012年 1月22日(日)14:00〜16:00
場所: はーと・ぱーく
参加者: 48名
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鹿児島純心女子大学 教授で臨床心理士の餅原 尚子先生をお招きし、トラウマ(PTSD)の理解とかかわりについてお話をうかがいました。
PTSDは死ぬかと思う位の大変(異常)な状況を体験したことに対してあたり前(正常)な反応であり、その症状は、出来事からしばらく(数週間〜数ヶ月)たって現われるということでした。
症状には、再体験(フラッシュバック、よみがえり現象)、再体験を避けるための回避と感情のマヒ、神経過敏(不眠、イライラ、怒りなど)などがあり、その症状には波があるということでした。症状の「怒り」は、その人がそれだけ傷ついているという現われで、関わりにおいては、その怒りを受け止めることが必要だということです。 |

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PTSDを持つ人を同じ「人」として尊厳し、その人の心を大切にし、相手の気持ちを想像(イメージ)しながら、その人その人に合った関わりを創造していくことが大事というお話しがありました。
また、昨年3月の東日本大震災の際、被災地支援に行かれ、被災された方々のやさしさに感動し、「物は奪われても人としての大切な『まごころ』は失なわれていない」ということを実感されたそうです。
自分の癒し(カタルシス)をして、自分を大切にすることが、他者も大切にできることに繋がるとのアドバイスも頂ました。
先生の穏やかな語りとやさしさに癒され、PTSDについて学びながら「人の心を大切にするということ」の理解を深められた講座でした。 |

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