精神保健福祉講座

日 時:令和3年6月18日(金)18:30~20:30

場 所:多目的ルーム

講 師:鈴木 直樹先生
 メディカルマナー研究所代表/きりん薬局代表
 一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会トレーニングプロフェッショナル
 (本部委員/九州・沖縄支部 副支部長)

参加者:15名

今回の精神保健福祉講座は、「職場で活用できる!アンガーマネジメント!!」と題し、開催いたしました。
講師は、昨年に引き続き、一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会トレーニングプロフェッショナル 鈴木直樹先生です。
昨年6月から「パワハラ防止法」が施工され、来年の4月からは中小企業も対象となります。
アンガーマネジメントを活用することで、怒ることと怒らないことの線引きができ、 パワハラにならない適切な𠮟り方ができるようになります。企業では、 アンガーマネジメントはリーダーシップ開発やパワハラ防止等の目的で注目されているそうです。
アンガーマネジメントとは、「怒りの感情で後悔しないこと」です。 つまり、怒る必要があることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らずに済むようになることを目指します。
まずは、怒りについて理解を深めていきました。
先生は、私達の怒りの正体は、理想(「こうある『べき』」)と現実とのギャップから生まれており、 私たちを怒らせる原因は出来事や人でなく、自分の中にある、と教えてくださいました。
「自分が持つ『〇〇は、こうあるべき』のべきです。 この『べき』という言葉と上手に付き合うことが出来ると、 怒りと上手に付き合うことができます。」と話され、 怒りが生まれるメカニズムや『べき』の境界線(怒ることと怒らないことの線引き)を説明してくださいました。
また、叱ること・叱らないことのメリット/デメリットに触れ、上手な叱り方と、 普段からできる叱るトレーニングについても説明してくださいました。
また、怒りは連鎖するので、怒りを連鎖させないよう、リラックスメニューをたくさん持つことを教えてくださいました。
最後に先生は、「怒ってもいいんです。怒ったらその行動に責任を持ちましょう。 怒りの感情と上手に付き合うということは、自分の感情に責任を取るということです。 自分の感情を自分で責任を取ることが出来るから、自分の意思で自分の人生を歩くという事につながります。 今日話をした『べき』を見つめていくと自分の生き方が楽になります。 アンガーマネジメントを職場で活用すると、みなさんも部下の方もニコニコの毎日が続くと思います。」と受講者へメッセージを送られました。
参加された方々からは
「自分自身の怒りに対する考え方が大きく変化しました。 今までの人生の中で『べき』という言葉を考えたことがなく、これからは『べき』をしっかり思い考えていこうと思いました。 本日は誠にありがとうございました。」
「叱るということはリクエストを伝えるということがとても心に残りました。 感情に任せて言葉を発するのでなく、『どうしてほしいのか』ということを意識して話ができるように努力したいと思います。ありがとうございました。」
「アンガーマネジメントを最近学び始めました。 理解しきれていなかった事(パワハラに対してなぜアンガーマネジメントを活かせるのか?とか)がさらに奥深くわかりやすく理解しやすいでした。 人に伝えることはすごく難しく感じていましたが、会社全体がこのアンガーマネジメントを理解してくれる人が増えればより良い会社になれると思いました。」
といった感想を頂きました。
貴重なお話をして頂いた鈴木先生、また参加して下さった皆様、ありがとうございました。